WAX制作の特徴・個性を出す

過去に、WAXの裏抜きについて書いた事があります。
2007年だから、約8年前になります。



クラフトの授業の、ワックス制作で裏抜きを教えるのですが、
最近のジュエリーはボリュームのあるものが少なくなりましたね。
(メンズのシルバーアクセサリーは除く)

その背景は、やはり地金の高騰であり、
ほんの10年前に作ったリングが、とっても贅沢にみえるのも地金の量感のせいでしょう。

最近の傾向としては、CADでの原型制作→軽量化できる→華奢になる
WAXで作ると重くなる。という認識。

しかし私は、CADでは表現できない「味」が表現出来るのがWAX制作だと考えています。
CADは、形を追及して緻密なデータで作っていきますが、手作業のWAX制作は彫刻と同じ。

ワックスは「塊から削り出す。」
サイズを合わせる。左右対称、あるいは非対称。バランス。
それらを目で見て、そして測って判断していきます。

それから個性というアピールポイントを表現する。
彫刻家にそれぞれ作風があるように、WAX職人にも作風があります。

今からWAXを学ぶ方は、ニュアンスも大切ですが、やっぱり基本を大事に。
道具が指の延長となるイメージで基礎をマスターし、それから発展し続けてください。

そしてやっぱりこだわって欲しいのは、裏側と着け心地。
裏も手を抜かない。着け心地もいい作品を作っていきたいですね。(^O^)/

「CAD」(キャド、computer aided designの略)
 コンピュータを用いて設計をすること。ジュエリーでは、CADで設計した後、光造形システム(樹脂をレーザーで固めていく)やWAX掘削システムによって、造形物にし、その後鋳造する。

「WAX」(ワックス)
蝋を原料とし、ハード(固形)WAXやソフトWAXを削る、盛り付ける、溶かすなどの技法を駆使して造形物にし、その後鋳造する。

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