いよいよ今年も終わります。
今年の夏にご依頼いただいた
『アンティークネックレスの修理』。
ネックレスの持ち主さまにご了承いただきましたので、掲載させて頂きます。
時代的には19世紀中頃〜後半のヴィクトリアン期と思われます。このネックレスは、マザーオブパール(白蝶貝)透かし彫り+シードパール縫着で制作されたもの。
この時代の真珠は、もちろん天然真珠。

befor 所々の糸が切れています

土台からもパールが外れています
ご存知の方も増えて参りましたが、養殖真珠がない時代、真珠と言えば天然真珠であり、貴重な手が届かない品です。
このネックレスはどのように日本にやって来たのだろうと、ロマンを感じつつ、
そして修理をご依頼頂き光栄に思いながら、繋ぎを致しました。

大切な品をお預け頂き、ありがとうございました。
