ジュエリーを受け継ぐ意義~meaning~ 2018-08-08T22:38:31+00:00

ジュエリーを受け継ぐ意義

日本のジュエリー史は浅く、一部の日本人がジュエリーを手にしたのは明治時代から。
洋装化がはじまり、廃刀令による職人たちの転職。
日本の文化であった刀や甲冑を作る職人、また宗教用品のすぐれた技術を持つ職人が、ジュエリー製造に携わるようになりました。

しかし大戦の頃は、金やダイヤモンドが強制買上げされ、
昭和20年代、宝石が手に入りにくい時代、合成宝石(※1)を金の枠に留めた量産商品が流行しました。
※1 合成宝石とは、天然宝石と同じ化学組織と構造をもつ人工的に作られた石のこと。

1961年(S36) ダイヤモンドと色石の自由化
1966年(S41)  国有ダイヤモンド放出&デビアス日本上陸

この大きな日本のジュエリー史に関わる出来事があり、やっとジュエリーが流通してゆきました。

そんな時代のジュエリーを受け継いで、私たちは何を感じることが出来るでしょう。
そのままの形で保つ、あるいは新たなデザインで身に着ける。
何れにしても、ジュエリーを受け継ぐということは歴史も受け継ぐということなんだと感じます。

宝石の品質については、昔の物がいいのか現代の方が良いのかは、その石の状態によります。
今では入手しにくい物が古い物の中にあったり、その逆に、今だから手に入るという宝石もあります。
しかし持ち主の歴史を「受け継ぐ」そして「新たな歴史を刻む」という特別な事ができるのはジュエリーだと感じます。

宝石の品質面を申し上げるならば、乱暴な言い方ではありますが、
よほどの名家でなければ特別良い品質の物は入手できない時代だと思います。
しかし、一つ一つの石の個性を楽しんで、さらに身に着けて楽しむという価値観は、ジュエリーをより楽しいものに変化させます。
希少性だけがジュエリーの価値ではないはずです。

アンティーク・ジュエリー

アンティークジュエリーは、作られて100年が経過したジュエリーを指します。
ジュエリーの歴史が浅い日本。歴史的背景もあり、戦前のものが少ない事情があります。
しかし、そろそろアンティークと呼べるジュエリーも。
地金の買い取り等によって壊してしまうには、もったいない優れた細工のジュエリーもあるのではないでしょうか。

お母様、お祖母様から譲られたジュエリーについて、思い出話を伺ってみてはいかがでしょう。
素敵なドラマが飛び出すかもしれませんね。