ジュエリーを受け継ぐ意義~meaning~

ジュエリーを受け継ぐ意義

日本のジュエリー史はまだ浅い。
明治時代から洋装化がはじまり、廃刀令による職人たちの転職。
日本の文化であった刀や甲冑を作る職人、また宗教用品のすぐれた技術を持つ職人が、ジュエリー製造に携わるようになりました。

しかし大戦の頃は、金やダイヤモンドが強制買上げされ、
昭和20年代、宝石が手に入りにくい時代、合成宝石(※1)を金の枠に留めた量産商品が流行しました。
※1 合成宝石とは、天然宝石と同じ化学組織と構造をもつ人工的に作られた石のこと。

1961年(S36) ダイヤモンドと色石の自由化
1966年(S41)  国有ダイヤモンド放出&デビアス日本上陸

この大きな日本のジュエリー史に関わる出来事があり、やっとジュエリーが流通してゆきました。

時代を経てジュエリーを受け継ぎ、そのままの形で保つ、あるいは新たなデザインで身に着ける。ジュエリーを受け継ぐということは歴史も受け継ぐということなんだと感じます。

ジュエリーの価値についてよく尋ねられますが、今では入手しにくい物が古い物の中にあったり、その逆に、今では流通も増えお安くなった宝石ももちろん存在します。
しかし持ち主の歴史を「受け継ぐ」そして「新たな歴史を刻む」という特別な事ができるのはジュエリーだと感じますので、価値とは素材価値だけを追求するものではないと考えます。
一つ一つの石の個性を楽しんで、さらに身に着けて楽しむという価値観は、ジュエリーをより楽しいものに変化させます。

アンティーク・ジュエリー

アンティークジュエリーは、作られて100年が経過したジュエリーを指します。
ジュエリーの歴史が浅い日本。歴史的背景もあり、戦前のものが少ない事情があります。
しかし、もしも古いジュエリーをお持ちでしたら。
地金の買い取り等によって壊してしまうには、もったいない優れた細工のジュエリーもあるのではないでしょうか。

お母様、お祖母様から譲られたジュエリーについて、思い出話を伺ってみてはいかがでしょう。
素敵なドラマが飛び出すかもしれません。